審判団の基本的な打合せ事項をマスターしよう!

審判

「試合前審判打合せ」をテーマに

主審がどんな内容を打合せするべきなのか

について掘り下げて行きます。

私の学んだ経験談と失敗談が詰まってます!

是非、参考にしてください。

BC
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ブログ主のブラックコーヒー(以後、BC(プロフィール))です。

よろしくお願いします。

BCの現在
  1. 2級審判で活動中
  2. 将来、上級インストラクターを目指し勉強中

の両刀で審判活動をやっています。

今回のブログ記事を見てもらえれば

コミット
  • 主審がリーダーとして確認すべき打合せ内容

を知ることが出来ます!

BC
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では、キックオフ!

打合せの重要性

審判員は、毎回同じメンバーで担当するとは限りません。

そのため、担当する審判員4名の共通認識はとても重要となります。

この共通認識が出来ないと、突然起こるアクシデントに対応出来ません。

BC
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3級や2級(1・2年目)の新米時代に多くの失敗を犯しました。

皆さんは、私みたいならないように気をつけてください。

どんな失敗をしたか教えてくれませんか?

失敗例
  • 交代人数と数
  • 懲戒罰の該当者を見失った
  • 再開方法が違った
  • 懲戒罰の対象者が分からなくなった
  • 控えGKが登録されていない時の対応
  • アディショナルタイムを4thに伝えなかった
  • シークレットサイン共有しなかった
  • セットプレー等の監視役割をしなった
  • オフサイドキャンセルの意思疎通
  • タッチジャッチの判定が不明
  • PKか通常FKなのか
  • 試合中に負傷し誰に主審を任せるか
  • 退場者の待機場所
  • 悪天候時の会場運営との協議
BC
BC

ありすぎて書ききれないなぁ。

ダメな審判です。

しかし、失敗は成功のもと!!

多くの失敗をしました。本当に失敗ばっかり。

ですが、同じような失敗はしたくない。

この想いから改善意識を強く持って取り組みました。

結果、1級受験までチャレンジ出来ました。

皆さんも私の失敗を参考にし、マネジメント能力を高めてもらえると幸いです。

打合せの重要性
  • 担当審判員の共通認識を再確認し、言葉にして共有しよう!
  • トラブルは発生するものだと想定し、いざ発生しても円滑に対応しよう!
  • 審判員の運営(マネジメント)ミスはサッカーを退屈にさせてしまう!
  • 全ては選手のため。この本質を理解出来れば、主審としてすべきことは見えてきます!

打合せ内容

ここでは打合せ内容に関して、ピックアップするよ!

自分自身に必要と感じるものを採用し活用してもらえると良いかと思います。

まずは下記の記事読んで、私と皆さんの認識を共有しましょう。

読んでもらえましたか?

では、2時間前に会場入りした時点から実際打合せするまでを流れでお伝えしていきます。

想定

担当試合:

高校総体の2回戦のトーナメント戦。時間70分の延長20分あり、PK戦あり。

会場:全面人工芝サッカー専用

審判員:主審3級、副審・4thは4級

※主審以外は帯同チームのコーチ。

では、会場到着です。

BC
BC

本部に挨拶して審判報告書を事前に持っておこうかな。

以後、一部の会話記載を省略。必要箇所のみ記載。

運営
運営

70分前に本部テントでマッチです。

他の審判員は帯同のため、マッチ時に到着です。

ピッチチェックは1試合目時に行っており、良好との事です。

審判控室はありません。すみません。

BC
BC

マッチ後の打合せになるなぁ。

他の審判員とは、初めて組むから段取りを整理して円滑に進めないと。

ピッチチェックは1試合目の終了後に自分の目で確認だな。

70分前のマッチミーティング開始

運営
運営

これからマッチミーティングを始めます。

私は、、、、、。

 ※内容、割愛。

以上になりますが、審判団から質問ありますか?

BC
BC

両チームに干渉しないビブス着用。

ソックステープは大会要項のとおり。

控えGKがいない時の交代対応。

3点の確認お願いします。

※一部、詳細説明は省略。

運営
運営

審判団の質問に関する回答は、以上の結果となりました。

両チーム厳守でお願いします。

最後、握手で解散とします。

よろしくお願いします。

審判打合せ事項

BC
BC

それでは、審判打合せを開始します。

ですが、その前に審判打合せにの実施タイミングについて確認しましょう。

大きく3パターンあります。

 マッチミーティング(以後、MC)前に実施。

 MC後に実施。

 MC前と後に2回実施。

それぞれの特性(メリット・デメリット)は下記のとおりです。

MC前
  • 審判員全員が揃っていること
  • 大会要項が事前に把握できていること
  • 大会運営がしっかりしていること
  • 打合せに時間を使い時
  • MC後に時間的余裕が持てる(個人ウォーミングアップに時間を使える)
MC後
  • 大会要項が不透明で運営も不安を感じる場合。
  • 大会要項を明確に共有出来る。
  • 審判団が全員、上級審判員で打合せに時間を必要としない時。
  • 打合せが時間少なく、アップ準備の時間が減る。

MC前後
  • MC前に大会要項以外を確認し、MC後に要項確認。
  • 時間を柔軟に活用できる。

審判打合せ時間の確保に応じて使い分けて、実施するといいと思います。

重要なのは、全員での共有です。

主審を担当する方は、

「今日の審判団とは、これは共有したい!」

その内容を整理しておきましょう。

BC
BC

組む審判員、大会内容などで共有したい内容は変化します!

いつも同じとは限りません。

経験が少ない審判員がいたら不安を取り除いてあげましょう。

全体事項

共有項目
  • レギュレーション(大会要項)
  • チーム情報の共有
  • 審判団の負傷対応
レギュレーション(大会要項)

大会内容の確認です。リーグ戦やトーナメント戦など。

特にトーナメント戦はしっかり確認しておきましょう!

確認事項
  1. 試合時間
  2. 延長有無
  3. PK戦
  4. 交代人数、回数及び再入場不可
  5. ユニホーム色の干渉
  6. 退場者の待機場所
  7. 控えGKの有無と無の時の対応
  8. 飲水やクーリングブレイク
  9. ベンチ入り可能人数とビブス着用の有無
  10. ボールの数とマルチボール方式の有無
  11. 担架の数と担架要員の有無
  12. 雷等の天候時(注意報・警報)の対応
BC
BC

考慮すべきをピックアップしたよ。

各項目を解説して行くよ!

自分に不足している項目があれば活用してみてください。

1.試合時間
  • 準決勝から時間が変更されるパターン
  • アディショナルタイムのサイン時間や飲水タイム時間に注意
2.延長の有無
  • 試合終了から延長に入るまでの休息時間
  • 延長時間
3.PK戦
  • 試合終了または延長戦終了時からPK戦開始までの時間
  • 会場及びフィールド環境の結果、PK戦の場所が決定されているか
4.交代人数
  • 交代人数が延長戦に入ると追加されるのか
  • 交代回数の制限があるのか
5.ユニホーム色の干渉
  • 可能な限り、同系色を避ける
  • 雨で濡れるとユニホーム色が変わる場合がある
  • GKの同系色は最悪、同じでも可能
6.退場者の待機場所
  • 退場者をフィールドから退出させた際、どこに待機させるか
7.控えGKの有無
  • メンバー表に控えGKがいるか
  • いない場合、誰がGKになるか事前に決めてもらう
  • GKユニホームの対応。番号違いを了承するか運営と決定
8.飲水等
  • 飲水かクーリングブレイク
  • フィールド周りに飲水ボトル設置するか
  • プレー中のボトル交換の是非
9.ベンチ人数等
  • 役員人数と交代要員の人数
  • 交代要員のビブス着用
  • 着用ビブスのプレーヤーに干渉しないか
10.ボールの数等
  • 使用数
  • マルチボール(ボールを配置するのか)を採用するのか
  • ボールパーソンの有無
11.担架等
  • 担架要員は第三者か
  • ホームチーム運営の場合、担架要員をどうするか
  • 公平性を考え、双方のチームから選出するか
12.雷等
  • 試合当日の時間帯の天候を調べる
  • 注意報等から悪天候時の避難場所をどこにするか事前確認

BC
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時計合わせも忘れずに!

トレーニングウォッチは自己分析に最適!

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第4の審判員との打合せ

確認事項
  1. 負傷等の対応
  2. 交代の対応
  3. ベンチコントロール
  4. アディショナルタイムの確認
  5. 判定補助
BC
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代表的な内容をピックアップしたよ。

ここからは各項目を解説するね。

1.負傷等の対応
  • 役員のみを入れる合図

 腕を真上に伸ばし、手のひらを自分に招くようにし合図します。

  • 担架を入れる合図

 担架を持つポーズを行い、合図します。

 笛で吹いた後、担架ポーズをすると更に効果的です。

BC
BC

頭部負傷や重傷と判断したら、すぐにプレーを停止させます。

担架と役員を一緒に入れよう!

笛→担架合図=担架+役員2名まで

これでOKです!

  • 出血時の対応

 第4の審判員に止血確認してもらましょう。

 また、ユニホームに付着した血液は水で洗い流してもらう。可能な範囲でOK!

 止血されたら主審の許可を得てから復帰です。

BC
BC

インプレー中の復帰も可能です。

その際、復帰した選手が攻守の優越に影響がない場面で復帰させましょう。

第4の審判員は主審への声を含めた合図をタイミングよく行いましょう。

  • 応用編

タッチライン付近でプレー中、アクシデントで足を痛めた選手。

主審の視野外でフィールドの外に出た場合、

アシスタントレフリーや第4の審判員で外に出る事を承認しましょう。

その選手や役員には、必ず主審の許可を得て復帰するよう伝えましょう!

BC
BC

警告の対象になるので注意だよ!

2.交代の対応
  • メンバー表の確認

 必ずメンバー表に記載された登録選手であるか確認。

 交代カードの記入ミスもありので落ち着いて確認。

 もちろん、用具確認も行う。

  • 交代ボード

 基本は、両面をアウト選手の番号を作成。

 交代ボードが1つしかない場合、

 複数の選手の同時交代は口頭(声)可能。

BC
BC

背中を主審に向けてもらえると助かることもあるよ!

  • 交代合図

 ハーフラインとタッチラインの交わる所で実施。

 その位置にいるだけでは、交代とは認識しない。

 ボードや腕を上げた時のみ交代合図と主審は認識する。

BC
BC

チーム戦術からCKやFKの終了後に選手交代することがあるよ!

チームスタッフに声掛けしてから交代合図をするのも1つ!

あと、負傷者や懲戒罰の処置中は交代合図をやめよう。

優先度と重要度の見極めが大切

3.ベンチコントロール
  • 異議や暴言

 誰が何を言ったかを確認。

  • 選手管理

 ビブスの着用やアップ以外の行動(常時、立ち上がっているなど)

BC
BC

ベンチコントロールに関して、奥が深く人間力が求められます。

改めて別記事で紹介したいと思います!


4.アディショナルタイム
  • サインの確認時間

前半、後半の概ね3分前に第4の審判員へサインを送りましょう。

第4の審判員は3分前にゴールラインとハーフラインの交わる所で待機。

交代ボードを持って主審からの時間サインを待つ。

主審のサインを時間をボードに表記し、主審からのOKサインで確定。

終了時間に合わせて掲示。

BC
BC

事前に予想時間を作っておくとスムーズだよ。

例えば、片面に2分、裏面に3分。

主審と合致していらたベストだね。

  • 時間のシークレットサイン

数字を書く場合や腕の位置で表現する場合などある。

腕の場合(指で数字を示す状態で腕サイン)

 1分:真上(12時の方向)

 2分:真横(3・9時の方向)

 3分:真下(6時の方向

 4分:手を胸に当てる

 5分:腕を前に突き出す

 6分以上:口頭&数字を書くなど

 ※OK、時間上げ、時間下げのサインも確認しておく。

  • 主審からサインがなかった場合

 万が一、サインがなかった場合はAR1(副審)と確認して決定。

 掲示後は、ボードにアディショナルタイム作成したままの状態にして主審に見えるように立てかけておきく。

BC
BC

主審は掲示された時間すら確認できない場合がある。

掲示した時間を主審へ見せる意味で机や椅子に立て掛けておこう。

 


5.判定補助

第4の審判員前(本部前)は主審と副審1から見えにくい状況があります。

反則、タッチジャッチなど

その場面では、レフェリーと同じようにシグナルしてもらえると主審は正しい判定ができる。

BC
BC

100%と正しい情報のみ伝えよう。

予想、多分なら表示しない!

AR(アシスタントレフェリー)との打合せ

確認事項
  1. オフサイドの判定
  2. ゴールの合図
  3. 副審サイドの反則
  4. 懲戒罰
  5. スローイングの反則
  6. アウトオブプレーの合図
  7. カウンター時の役割
BC
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代表的な事項です!

1.オフサイドの判定
  • wait&seeで基本オフサイド成立で合図

 G Kとの接触する可能性が高い場合は早めの合図は可能。2枚目の飛び出しび注意。

  • 主審のキャンセルサイン

 片手で下げ合図:副審、100%オフサイドなら合図継続

  →主審はNOTオフサイドの認識でも副審は拒否可能とする。

 両手で下げ合図:副審ラインキープに戻る

  →主審に従ってキャンセル確定。副審は主審に従いラインキープへ。

   (例)守備側競技者の意図的なプレーだと主審が判断。

  • オフサイドの疑い後に得点があった場合

 再開を認めず。主審に内容確認を取る。

 方法:

  副審はゴールラインに立ち続ける。

  主審が気づかない場合はフラッグや声で合図し呼ぶ。

  副審は主審にオフサイドについて情報を伝える。

  (例)○番がオフサイドポジションにおり。GKの視線を遮っていたように見えた。

  

BC
BC

プレーが再開されてからでは判定は変えれない!

副審は勇気を持って情報を伝えよう。

主審は副審との打合せ確実に!

 

2.ゴールの合図
  • ゴールインしたのにプレーが継続されている時

 ゴールライン上でフラッグアップし、主審の笛の合図と同時に走る。

 副審のゴールインシグナルを確実に行うこと。

BC
BC

ゴールの意義が発生しそうな時は本部テントまで走ろう!

選手に囲まれる可能性を防ぐ。

異議や侮辱を多くの審判員で確認出来るよ。

3.副審サイドの反則

通称:ファウルサポート

常に主審の位置、距離及び角度を確認。

上記、3つが良くても主審が把握出来ていない時はファウルシグナルしましょう。

特にオフェンスファウルは早めに介入OK。

ディフェンス競技者の反則時はwait&seeを考慮。

主審がアドバンテージを考慮している可能性あり。

BC
BC

副審はシグナルする旗を右手か左手で合図するか注意だよ!

再開させたい方の手で合図しよう。

主審はどちらのチームが反則を犯したかを副審の旗を持つ手で読み取るよ。

4.懲戒罰

副審から懲戒罰の情報が欲しい場合は打合せの段階で確認しておく。

(例)警告:レフェリーワッペンを触る

   退場:主審を呼ぶ

懲戒罰の対象者を見失う

 審判チームで対象者を確認しましょう。

 主審だけではなく、副審と第4の審判でも確認。主審任せはダメです。

5.スローイングの反則
  • 役割を明確にする。

 主審は手、副審は足など。

 近年はロングスローを戦術するチームが多くあります。

 特にAR1サイドラインは監視に注意。

 AR1が監視出来ない状況では、第4の審判員がライン上に立ち監視する。

 ロングスローの際に主審は他の審判員に口頭で監視するようにあえて言うのもあり!

BC
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審判団で監視しているとアピールするのも大切なマネジメント!

6.アウトオブプレーの合図

主審の位置から明確に判断出来ない時は素早くフラッグアップで合図。

 タッチラインの場合、スローイング位置に影響が出る。

BC
BC

主審の立場になって合図しよう!

フラッグテクニックから主審へメッセージ送り伝われば一流だね!

選手がアウトオブプレーを要求しているが、インプレーの時は

「インプレー」と口頭で伝え、手を添えてあげれば周りにも伝わります!

7.カウンター時の役割

副審に情報貰う!

 主審が大きく離された場合、副審から情報貰い判断する。

  反則有無、懲戒罰有無(DOGSO、SPA)、PKかFKなど

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副審の情報無くして判定出来ないよ!

オフサイドがない場面では、副審は主審目線へチェンジ!

BC
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これがあれば共有が深まるよ!

成長したい、あなたへ

私は数々の失敗を犯し、主審としていい試合環境を提供出来ないことがありました。

今回、紹介した内容は代表的なものです。

基本的な事項をマスターして、自分なりの打合せ内容を完成してください。

打合せ事項は、生き物です。

毎回、同じ内容で成功するとは限りません。

カテゴリー、大会方式、代表(順位)決定戦、

入替戦、自然環境、審判団など

考える力を養い、その都度、必要となる打合せを選択できるようにしましょう。

西村雄一PRから学んだこと!

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