アドバンテージの判断「試合の状況(雰囲気)」って何?

審判

アドバンテージの適用判断

アドバンテージの適用要件に「試合の状況(雰囲気)」があります。

とても曖昧でよく理解出来ない人もいるかと思います。

競技規則にも具体的な物は記載されていません。

ここでは、状況(雰囲気)について私の経験談のもとにご紹介いたします。

紹介するにあたってアドバンテージを適用するか、プレーを停止するのかを判断するうえで、考慮すべき要件があるので先に復習しましょう。

理解が間違っていると、この記事の紹介する「試合の状況(雰囲気)」を誤って解釈してしまします。

【アドバンテージ】

反則があり、反則をしていないチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを継続させる。しかし、予期したアドバンテージがそのとき、または、数秒以内に実現しなかった場合、その反則を罰する。

主審は、反則が起きたときにアドバンテージを適用することができるが、アドバン テージを適用するのかプレーを停止するのかを判断するうえで、次の状況を考慮する。

反則の重大さ。反則が退場に値する場合、反則直後に得点の機会がない限り、主 審はプレーを停止し、競技者を退場させなければならない。
反則が犯された場所。相手競技者のゴールに近ければ近いほど、アドバンテージ はより効果的になる。
すばやく、また大きなチャンスとなる攻撃ができる機会にあるか。
試合の状況(雰囲気)

Laws of the Game 20/21 (日本サッカー協会) ページ P66,P204

復習はここまで!では、本題です。

「試合の状況(雰囲気)」は3つ!!

①選手の意図

これが最も重要です。

ファウルされた選手は、この局面で何しようとしていたのか。何を考えているのか。

選手の意図を読み取る力が必要です。

特に意図として、選手の意欲を感じてください。

意欲とは、「ゴールを決めるぞ!」、「攻めるぞ!」です。

状況(雰囲気)は、選手・チームの意欲です。

これを感じとって、アドバンテージをするかの判断材料してください。

時間帯や点差も考慮しよう!局面によって意図は変わります!

②チーム利益

アドバンテージを適用する結果、チームにとって利益になるかを判断してください。

ファウルを犯されたにも関わらず、アドバンテージを適用した結果、不利益になるようでは意味がありません。

状況次第では、フリーキックを与えた方が有利な場合もあります。

疲れ切って足をつりそうな選手にアドバンテージを適用するより、ファウルと取ってフリーキックの名手に蹴らせた方がチーム利益は高いなど。

チーム戦術や選手特性を理解しよう!

③外的要因

天候

雨風は影響が大きい要素です。

これらの環境下では、ボールの起動やボールコントロールは通常と違った状態になります。

グランド

天然芝、人工芝、クレー(土)も考慮が必要です。

凸凹や芝の剥離など。

まとめ

選手の意図

チーム利益

外的要因(天候、グランド)

の3つを特に意識してみてください。

中でも最も重要なのは、

選手の意図

です。

試合時間帯、得点差も考慮してください。

これらを意識出来れば、いいゲームコントローにも繋がります。

let’s チャレンジ!!

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