観客:「この審判、全然動かないね。」
ベンチ:「レフェリー、もっと近くで判定してくれ!」
選手:「そんな場所で本当に見えてたの?」
「息を切らしてるな〜、走れないレフェリーだ。」
私が、実際に経験した言葉です。主審は、90分の試合で8〜12㎞近く走ります。
トップレフェリーは12㎞以上も!
試合内容やカテゴリーによって様々ですが、言えるのはアマチュアもプロも同じく走ると言うことです。
では、なぜ主審はここまで走るのでしょうか。それには、3つ理由があります。
1.正しい判断
結論から言うと、これが最大の理由です。
ゲームコントロール。つまり、良い試合とするために必要不可欠な要素となります。
正しい判定が出来れば、選手、役員及びサポーターなどから文句は言われません。
ですが、これがとても難しい。私自身も日々、研究しています。
しかしながら、落胆することはありません。
コツがあります!
距離、角度、ポジショニング、予期予測
この4つ意識して、走りを追求します。
これは、とても奥深いので詳細は別コーナーで!!
2.説得力
ここも結論から言うと、、
距離=近さ です!!
判定した場所が、ファウルがあった場所に近ければ説得力が増します。
例えば、、、あなたが、交差点内で車同士の衝突事故に遭いました。
目撃者は2人。2人とも同じ証言をしています。
しかし、Aさんは20m先から事故を目撃。もうBさんは200m先。角度、ポジショニング(見ていた場所)が2人とも良くても、距離の近さでAさんの方が説得力がありますよね。
だから、証人を1人選ぶならAさん。
説得力を得るために、主審は走り抜く走力(フィジカル)が必要となるのです。
3.信頼を得る
1.正しい判定 2.説得力 の2点を一生懸命行っていれば、試合中に助けてもられることがあります。
それは、グレーな判定が発生した時です。
選手も観ている人も、これはどっちだと悩む場面。
これは必ずと言っていいほど、1試合に発生します。
主審以外のその他の審判員の助言はもちろん考慮して決定しますが、やはり最終判断と責任は主審です。
このグレー判定を決定した時、選手とベンチ役員等がどう反応するかは、、
1.正しい判定 2.説得力 の2点を繰り返した数で決まります。
万が一、判断ミスをしたとしても積み重ねてきた信頼感から大きな問題になることは少ないです。
選手、役員及びサポーターもあなたが判断した決定をリスペクトしてくれるはずです。
まとめ
いかがでしょうか。
少しは、走る理由が理解されたでしょうか。
大昔は、フロックコートを着てステッキ持った紳士(後のレフェリー)が観客席のセンターから判定していた歴史があります。
観客席のセンターから座って観ている方が、よく事象を見えることもあります。
しかしながら、年月が経ちレフェリーは選手と同じフィールドで共に走るようになりました。
これは、 正しい判定 説得力 信頼を得る のためです。
レフェリーは全力尽くし、選手、チームスタッフ、サポーターからリスペクトされるよう走りましょう。
あなたの一生懸命は、必ず伝わります!!
let’s トレーニング!!
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